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  • おくすりQ&A おくすりの種類で選ぶ外用鎮痛・消炎薬


湿布薬における冷感タイプと温感タイプの違いは何ですか?

冷感タイプ・温感タイプともに、貼付により有効成分の薬理作用による消炎・鎮痛効果があります。
冷感タイプは、湿布薬中に含まれている水分の気化に伴う冷却効果を発揮しますので、はれがひどく、患部が熱を持っているときなどの急性の症状にご使用をお勧めします。 それに対して温感タイプは、湿布薬中に局所刺激成分(トウガラシエキスやノニル酸ワニリルアミド)を含有し、基剤中の水分が減少していくと皮膚体温を上昇させるため、血行が悪いことなどが原因による、慢性的な症状にお勧めします。

これまで使用していて異常はありませんでしたが、今回は使用した部位に湿疹及びかゆみが発生しました。この薬剤によるアレルギー症状なのでしょうか?

皮膚が薬に対して過敏な状態になってきたため、今回の使用でアレルギー症状が発生した可能性もあります。
直ちに使用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

インドメタシン配合の痛み止めの貼り薬に、「ぜんそくを起こしたことがある人には使うな」と書いてありました。貼り薬でぜんそくの発作が起こるなんて信じられないし、ぜんそくも昔のことで、最近はおさまっています。この貼り薬を使ってはいけないのでしょうか?

使用するのはおやめください。
貼り薬であっても、皮膚を通して微量のインドメタシンが血液の中に入り、気管支を収縮させてぜんそく発作を起こす可能性があります。

参考
インドメタシンに類似するピロキシカム、ケトプロフェン、フェルビナク、ジクロフェナクナトリウム等を成分とした外用鎮痛・消炎薬についても、ぜんそくを起こしたことがある人は使用できないことになっています。

説明書に「長期連用しないこと」とありますが、長期連用とはどの程度の期間でしょうか? また長期連用するとどのような問題があるのでしょうか?

長期連用とは1カ月をめどにしてください。
長期連用によって必ずしも副作用が起こりやすくなるわけではありませんが、漫然と使い続けることで医師の治療が必要な場合に遅れてしまう可能性があります。また、消炎鎮痛作用により別の隠れた病気を見逃すおそれがあります。