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  • おくすりQ&A おくすりの種類で選ぶ水虫・たむし用薬


陰のうがかゆいので「いんきんたむし」だと思い、水虫・たむし用薬を購入したところ、説明書に「陰のうには使用しないこと」と記載されていました。
なぜでしょうか?

通常、陰のうのかゆみは、「いんきんたむし」ではなく、「陰のう湿疹」である可能性があります。 「陰のう湿疹」には、水虫薬は無効です。
使用により症状が悪化し、かゆみがひどくなることがありますので、使用は避けてください。
医師、薬剤師又は登録販売者に相談の上、適切な治療を受けてください。

自分では水虫だと思い、薬局で買ってきた水虫薬を2週間位使用しましたが、症状に変化が見られません。このまま使用を続けてもよいでしょうか?

2週間位使用しても、症状に変化が見られないのであれば、水虫ではないかもしれません。
水虫は白癬菌(はくせんきん)が原因ですが、水虫によく似た症状をおこすものとして、汗疱(かんぽう)、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、湿疹、かぶれ等があります。
これらの症状は水虫薬では治りませんので、使用を中止し、医療機関を受診してください。

症状がよくなったら水虫薬の使用をやめてよいですか?

かゆみなどの症状が治まっても、皮膚の角質に潜んでいる水虫の原因菌(白癬菌)が全て死滅したわけではありません。少なくとも、皮膚が生まれ変わる1ヵ月は継続使用することをお勧めします。

水虫薬はどのように使うと効果的ですか?

お風呂上がりなど皮膚が柔らかくなっているときに使用すると、成分が浸透しやすいので効果的です。また、水虫の原因菌(白癬菌)は患部だけでなく、周りにも潜んでいます。患部よりも広めに使用することをお勧めします。

どのような剤型の水虫薬を選べばよいですか?

水虫薬にはクリーム剤や液剤、スプレー剤など様々な剤型があります。症状に応じて選ぶと効果的です。

クリーム剤 伸びがよく、刺激が少ないのが特徴です。水疱があるような水虫にお勧めです。
軟膏剤 患部を保護する働きがあります。ひび割れている患部にお勧めです。また、ジュクジュクしている水虫にも向いています。
液剤 すっきりとした使用感です。乾燥してカサカサした水虫にお勧めです。
スプレー剤 患部に触らずに使用できます。広範囲の水虫に塗布しやすい剤型です。

市販の水虫薬にはどのような成分が配合されていますか?

水虫の原因菌(白癬菌)を殺菌し、発育・増殖を防ぐ「抗真菌成分」の他に、かゆみを抑える「鎮痒成分」や雑菌による二次感染を予防するための「殺菌成分」などが配合されています。