トップ > おくすりQ&A > おくすりの種類で選ぶ / かぜ薬

  • おくすりQ&A おくすりの種類で選ぶかぜ薬


説明書に「5〜6回服用しても症状の改善が見られない場合は、服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」とありますが、なぜですか? (1日3回服用タイプのかぜ薬の場合)

普通のかぜであれば症状の改善は2〜3日で見られるため、5〜6回服用しても症状の改善が見られないようであれば、症状の悪化や他の疾患なども考えられますので、その場合には服用を中止し医師、薬剤師又は登録販売者に相談して指示を受ける必要があります。

9ヵ月の子供に小児用かぜ薬(シロップ剤)を飲ませたいのですが、説明書に「生後3ヵ月以上であっても、2歳未満の乳幼児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させること。」と書いてあります。なぜですか?

乳幼児の病気は、症状の判断が困難な場合も多く、また肝臓や腎臓などが未発達なために薬の使用には注意が必要です。 したがって、2歳未満の乳幼児に対しては、夜間や休日のように、医師の診療を受けられない場合に限り、応急的に用いてください。

かぜ薬を飲んでいますが、頭痛がとれません。鎮痛薬を一緒に飲んでよいですか?

一般にかぜ薬には解熱鎮痛成分が配合されていますので、鎮痛薬を併用することで成分の作用がかさなり副作用が現れる可能性があります。従って、併用はしないでください。

かぜ薬を飲んだら便秘になってしまいました。なぜですか?

かぜ薬の成分の中に、特に咳止め成分であるコデインリン酸塩水和物又はジヒドロコデインリン酸塩は便秘をおこすことが知られています。便秘がひどいようでしたら医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

私の父(70代)はかぜ薬を服用後、尿の出が悪くなったことがあります。 薬のせいでしょうか?

かぜ薬に配合されている抗ヒスタミン剤の影響で、前立腺肥大の傾向がある方は一時的に尿の出が悪くなる場合があります。尿の出の悪いことが続くようであれば一度医療機関を受診されることをお勧めします。

説明書に「緑内障のある方は相談」となっていますが、なぜですか?

かぜ薬の成分として配合されている抗ヒスタミン剤などは、使用すると眼圧が上昇、緑内障の症状を悪化させる可能性がありますので、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

妊娠していますが、かぜ薬を飲んでも大丈夫ですか?

妊娠中にかぜ薬を服用する場合は、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。 特に、出産予定12週以内の妊婦の方は解熱鎮痛成分であるアスピリンやイブプロフェン等が配合されたかぜ薬を服用することはできませんのでご注意ください。

母乳を与えていますが、かぜ薬を飲んでもよいですか?

かぜ薬に入っている成分によっては、授乳中の方は飲んではいけない場合もあります。服用される前に説明書をよく読んでください。

説明書に「服用後、乗り物又は機械類の運転操作をしないでください」と記載されているのはなぜですか?

かぜ薬の有効成分の中で、鼻みずやくしゃみなどに効果のある成分の抗ヒスタミン剤や、せきを鎮めるコデインリン酸塩水和物又はジヒドロコデインリン酸塩は、人により眠気が現れることがあるため、これらの成分の入ったかぜ薬を服用した後には機械類や車の運転操作はしないでください。

かぜ薬によって重篤な副作用が現れる場合があると書いてありますが、もしその場合には、どのような疾患や症状なのでしょうか?

かぜ薬の配合成分によって、まれに重篤な症状としてショック(アナフィラキシー)・皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)などを起こすことが報告されています。ショック(アナフィラキシー)は服用後すぐに、皮膚のかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁等が現れる症状です。皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)は高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水ぶくれ等の激しい症状が、全身の皮膚、口や目の粘膜に現れる症状です。このような症状が現れた場合は、かぜ薬の服用を直ちに中止し、速やかに医療機関で適切な処置を受けてください。

かぜ薬を買おうとしたら、個数を制限されるなど、以前と比べて買いにくくなりました。なぜですか?

不適正な使用を目的とした複数購入や、用法・用量を超える多量服用等の実態が報告されていることから、該当する製品には購入に際し制限が掛かることになりました。詳しくは「オーバードーズ」とは? をご覧ください。