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  • おくすりQ&A おくすりの種類で選ぶ目薬


点眼後に口の中に苦味や甘味を感じます。身体に問題はないでしょうか?

飲み込んでも問題はありません。点眼された薬液は涙点(目頭にある小さな穴)から鼻涙管を通って鼻腔に排出されます。鼻腔から喉を流れる際に薬液の味(苦味や甘味)を感じることがあります。
点眼後にパチパチとまばたきをすると、薬液が鼻腔の方へ流出してしまうので、点眼後にしばらくまぶたを閉じてください。また、目頭(涙嚢部)を押さえることによって、薬液が鼻腔を通って口の中に入るのを軽減できる可能性があります。

使用中の目薬を何気なく見たら、薬液の中にモヤモヤしたものが混入していました。使っても大丈夫でしょうか?

異物が混入したり、薬液が混濁した目薬は使用しないでください。目薬の容器の先(ノズル)がまぶたやまつ毛に触れますと、目やにや雑菌が容器内に吸い込まれ、薬液が汚染または混濁することがあります。
ご使用の際は、目じりや目がしらに容器の先をつけて点眼せず、意識的に容器の先を目から離して点眼してください。

寝る前に目薬をさしてよいですか?

睡眠中は涙液がほぼ分泌されません。目薬を点眼してすぐ目を閉じて寝ると、薬液が目の表面に長時間滞留しますので、角膜や結膜などに悪影響が出る可能性も考えられます。そのため、寝る(目を閉じる)直前の点眼はやめてください。点眼後は少なくとも5分以上経ってから寝るようにしてください。

目が疲れ、目がかすむので、目薬を購入したのですが、説明書の「相談すること」に「次の人は、使用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。」として「緑内障の診断を受けた人」という記載がありました。 私は緑内障との診断を受けていますが、使用してはいけないのでしょうか?

効能・効果に「目の疲れ」「目のかすみ」があっても、緑内障による目の疲れや目にかすみの場合は効果がありませんので、その場合、緑内障治療薬を点眼するなど、緑内障の治療を優先する必要があります。また、目薬の配合成分として入っている抗ヒスタミン剤や血管収縮剤などは、眼圧を上げる可能性があります。眼圧が上がると緑内障の症状が悪化する場合がありますので、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

目薬を使用したところ、目が充血してしまいました。どうしてでしょうか?

体質・体調等により、目の充血・かゆみ・はれ等の症状が現れる場合があります。また、過度に使用すると充血を招くこともありますので、定められた用法・用量をよく守ってください。 目が充血した場合だけでなく、説明書の「相談すること」に記載されているように、使用後、皮ふに発疹・発赤、かゆみが、目にかゆみ、はれ等が現れた場合は、直ちに使用を中止し、説明書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

製品の説明書には、“冷蔵庫に入れて保管するように”とは書いていませんでしたが、冷蔵庫で保管してもいいのですか?

直射日光の当たらない場所であれば1〜30℃で保管できるため、一般的には冷蔵庫でも保管できます。ただし、凍らせないようにしてください。薬液が凍結してしまうと、解凍しても薬液が変質しているおそれがあるので使用できません。そのため、冷気の吹出口など凍りやすい場所には置かないでください。
一部の製品では、冷蔵庫の保管をしないように指示されているものもあるので、説明書をよく読んで、その指示に従ってください。

目薬を自動車の中に置きっぱなしにしていました。使用できますか?

夏場など、自動車の中は高温になることがあります。高温下で保管すると、容器が変形したり、薬液が変質したりするおそれがあります。また外観上、容器や薬液に変化が認められない場合であっても、高温の自動車内や暖房器具のそば等に放置した目薬は、使用しないようにしてください。

開封してからどれくらいまで使えますか?

市販の目薬は、一回使い切りタイプのものを除き、開封後3ヵ月を目安にお使いください。なお製品によって異なる場合がありますので、詳しくは説明書をご覧ください。
ただし、3ヵ月未満であっても、薬液が変色したり、浮遊物などが浮いていたりする場合は、薬液が汚染されているおそれがありますので使用しないでください。また、遮光が必要な製品を遮光していなかった場合も使わないでください。
なお、市販の目薬のラベルまたは箱に表示されている期限は、未開封状態での品質を保証する期間です。