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くすりの正しい使い方 こんなときはこんな薬

発熱、頭痛、せき、鼻水、鼻づまりなど、かぜのさまざまな症状をやわらげるのが【かぜ薬】です。漢方製剤、生薬製剤の中にも、かぜ症状の改善に用いられるものがあります。 症状がはっきりしている場合には、その症状を抑える薬を使用しましょう。
 発熱、頭痛、のどの痛みの症状→【解熱鎮痛薬】
 鼻水、鼻づまりの症状→【鼻炎薬・点鼻薬】
 せき、たんの症状→【せき止め・去痰薬】
 のどの痛み・違和感などの症状→【トローチ・うがい薬】

38度以上の急な高熱、関節痛、筋肉痛など全身症状を伴う場合、インフルエンザが疑われます。早めに医師の診察を受けましょう。
症状が1週間程度続く場合も医師の診察を受けましょう。
花粉やハウスダストなどが原因で起こるアレルギー性鼻炎の症状を抑える薬には、大きく分けて内服薬、点鼻薬、点眼薬があります。
 くしゃみ、鼻水、鼻づまり→【鼻炎内服薬】
 鼻水、鼻づまり→【点鼻薬】
 目のかゆみや充血→【抗アレルギー点眼薬】

鼻炎薬には作用の異なるいろいろなタイプがあり、剤形や効き方もさまざまです。また、人により眠気やのどのかわきが出るものもあります。
マスクやメガネなどを利用し、原因となる花粉などの異物を体内に侵入させない工夫も大切です。
痛みを抑える成分に加え、眠くなる成分、胃を守る成分が配合されているものもあります。
 頭痛、歯痛、生理痛、神経痛など→【解熱鎮痛薬】

上記症状以外にも、打ち身やねんざによる痛み、腰痛、肩こり痛まで、幅広く使用できます。
解熱鎮痛薬は痛み、発熱などの症状に使用するもので、原因になっている病気そのものを治療する薬ではありません。発現している症状を抑える薬ですので、症状がある場合のみ服用してください。
胃を荒らすおそれがありますので、なるべく空腹時を避けて服用してください。
効果が発現するまでには一定の時間(おおむね30分〜1時間)がかかりますので痛みが強まる前に服用するのが効果的です。
痛みが治まらないからといって連続して服用しないでください。
いつもと違う激しい痛みや手足のマヒなどの症状のときは、すぐ医師の診察を受けましょう。
痛みや炎症を抑える外用薬(塗り薬・シップ剤)と内服薬があります。
 塗り薬→【消炎鎮痛外用剤】
〈シップ剤〉
 急性の腰痛→消炎効果のある【冷シップ剤】
慢性の腰痛→血行をよくする【温シップ剤】
皮膚から吸収され消炎鎮痛効果のある非ステロイド性消炎鎮痛薬もあります。

 内服薬→【消炎鎮痛剤】【ビタミン剤・漢方薬】
安静にしていても激しい痛みを感じるときは、神経を刺激している可能性があるため、早めに医師の診察を受けましょう。
さまざまな胃の症状に合わせた胃薬があります。症状に合わせて薬を選びましょう。
〈胃の症状〉
 胸やけ、ゲップ→【制酸剤】
 胃もたれ、胸のつかえ→【消化薬】
食欲不振→【健胃薬・漢方胃腸薬】
胃の痛み→【鎮痛・鎮痙薬】
上記の働きをバランスよく組み合わせたのが【総合胃腸薬】です。

漢方胃腸薬など食前、食間に飲む薬があります。飲み方に注意しましょう。

胃腸の日
師走は一年の締めくくり。忙しかったこの一年を振りかえるとき、あなたの大切な胃腸にも、かなりの負担をかけてきたことをお忘れなく。
胃腸へのいたわりの気持ちを持つ日、それが12月11日。“胃にイイ日”です。

腸内で消化吸収が正常に行われず、内容物を排出するしくみに異常が生じると、便秘や下痢の症状が現れます。
 腸の調子を整える→【整腸薬】
 下痢→【下痢止め薬】
便秘(目安として3日以上排便がないような場合や毎日排便があってもスッキリ出ない、残便感などの不快感を伴う場合)→【便秘薬】

便秘の場合、まず、食事や運動などの生活習慣を見直しましょう。
便秘薬の長期服用は効果が出にくくなることがあるので気をつけましょう。
発熱または血便、粘液便のあるときは水分を十分にとり、早めに医師の診察を受けましょう。
体に必要な栄養分を補給したり、体の機能を活発にしてくれます。
 疲れ・だるさ、滋養強壮に→【ドリンク剤】【ビタミン剤】【漢方製剤】【滋養強壮剤】などがおすすめです。

これらの薬を使用しても症状の改善が見られない場合は、早めに医師の診察を受けましょう。
ドリンク剤などを、1日1本では物足りないからと何本も飲んだりせず、用法、用量を守りましょう。
乗り物酔いによる吐き気、おう吐、めまい、頭痛を緩和してくれるのが【乗り物酔い薬】です。
乗り物に乗る30〜60分前に予防薬として飲みます。酔ってから飲んでも効果はありますが、あらかじめ服用しておくほうが効果的です。

なるべく揺れの少ない場所を選び、姿勢を楽にしてゆったりとすわりましょう。
時々遠くの景色を眺めたり、おしゃべりなどで気分をまぎらわしましょう。
服用後、眠気が出るものがあります。
目薬には、ビタミンなどの栄養成分や角膜を保護する成分、血管を収縮させて充血を取る成分、かゆみを抑える成分などさまざまな成分が配合されています。症状に適した成分が配合されている薬を選びましょう。
 目のかすみ、目の疲れ、目の充血→【一般点眼薬】
 ドライアイ、コンタクトレンズ装着時の不快感→【人工涙液】
 ものもらい、結膜炎→【一般点眼薬】
 花粉、ハウスダストによる目のアレルギー症状→【抗アレルギー点眼薬】

目薬を使用するときは、容器の先端が「まぶた」や「まつ毛」につかないよう注意してください。目薬のにごりや、雑菌が繁殖する原因になります。
緑内障の診断を受けた人は目薬を使用する前に医師や薬剤師などに相談しましょう。
水道の流水で少なくとも10〜20分は冷やしてください。その後で【やけど用】の薬を塗ります。

患部の痛みや熱がひかないとき、水ぶくれになったり、広範囲のやけどのときは、すぐに医師の診察を受けましょう。
切り傷、すり傷は、水道水などでよく洗い流しましょう。
 傷口の処理→【殺菌消毒薬】【傷薬】【化膿止め】
 傷口の保護→【ガーゼ】【ばんそうこう】
 水道水でよく洗い流した後、薬は一切塗らずに使用する【専用のばんそうこう】もあります。

薬は、傷口から盛り上がるほどつけないようにしましょう。
広範囲の傷や深い傷、傷口が化膿したときは、すぐに医師の診察を受けましょう。
湿疹・かぶれ(接触性皮膚炎)には、さまざまな症状があります。
 比較的軽いかゆみや発赤→【抗ヒスタミン外用剤】
 発赤や腫れなど炎症が強いとき→【ステロイド外用剤】

間違った薬を用いると悪化してしまうおそれがあります。まずは、薬剤師・登録販売者に相談し適切な薬を選びましょう。
症状に改善がみられない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
虫さされによるかゆみや腫れをしずめてくれる薬には、クリーム、液剤、パッチタイプがあります。
 比較的軽いかゆみや腫れ→【抗ヒスタミン外用剤】
 発赤や腫れなど炎症が強い症状→【ステロイド外用剤】

さされた部位が腫れてかゆくなる、水ぶくれになるなど、さされた虫の種類によって症状は異なります。
強くかくとますますかゆみを引き起こし、慢性化します。
症状に改善がみられない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
水虫は、白癬菌が繁殖して起こり、かゆみ、水ぶくれ、皮むけなどの症状が現れます。患部をよく洗ってから【水虫薬】を使います。
 じゅくじゅくしているとき→【軟膏またはクリームタイプ】
 カサカサ皮膚が厚く角質化しているとき→【液剤またはクリームタイプ】

薬を使用し、かゆみなどの症状が消えても、約1か月は根気よく薬を塗り続けることが大切です。また、患部をいつも清潔にするよう、心がけましょう。
水虫治療薬でなく、ステロイド剤など他の皮膚病の薬を使うと、症状が悪化することがあります。まずは、薬剤師・登録販売者などに相談しましょう。
肛門部の痛み、出血、腫れ(いぼ)、かゆみなどの痔の薬には、外用薬と内服薬があります。
 肛門の外側に症状がある→【痔疾用軟膏】
 肛門の内側に症状がある→【痔疾用坐剤】
 肛門の外側にも内側にも使える→【注入軟膏】
 便秘を改善しながら痔の症状を緩和する内服薬→【漢方薬】

症状が強い場合や、膿が出る場合には、医師の診察を受けましょう。
口内炎には、ほおの内側、舌のふち、くちびるの裏側などにできる水疱や潰瘍などの症状があります。
 【口内炎薬】には軟膏、パッチタイプ、スプレー剤、内服薬があります。【ビタミン剤】の服用も効果的です。

口中を清潔に保つために、うがい薬もあわせて使用することをおすすめします。
歯槽膿漏・歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる、歯を支える組織の炎症性の疾患です。
歯と歯茎の境目に歯垢(プラーク)がたまり、歯垢の中の歯周病菌が毒素を作り出して、歯茎に炎症を引き起こし、歯を支えている骨などを溶かしていく病気です。
 歯茎が赤く腫れたり出血する場合は【歯槽膿漏・歯周病薬】を使いましょう。

ていねいに歯みがきをして、歯垢を除去しましょう。
歯茎の腫れが気になったり、出血が続く場合は歯科の受診をおすすめします。
しみ・そばかすは、顔や体にメラニン色素が沈着してできる褐色の色素斑です。
メラニン色素は、通常、表皮の色素細胞で生成され、肌の代謝(ターンオーバー)によって肌の表面から自然にはがれ落ちますが、紫外線などの刺激やホルモンバランスの乱れなどで過剰に生成され、排出できず肌に沈着し、しみやそばかすの原因となります。
 肌の代謝をよくする【L−システイン】やメラニン色素の生成を抑える【ビタミンC】などの摂取も体の内側からのケアとして効果があります。

メラニン色素は紫外線により増えるので、日焼け止めクリームで紫外線から肌を守りましょう。
にきびは、毛穴がつまりそこに細菌(アクネ菌)が増殖することで、炎症が起こる皮膚疾患です。
 思春期に、過剰に分泌された皮脂によって毛穴がつまり、額から鼻にかけてできるにきび→毛穴につまった皮脂の排出をうながす【にきび用塗り薬】
 肌の代謝の乱れや、脂質代謝の低下で、あごや口の周り、フェイスラインにできやすい大人にきび→角質をやわらかくし殺菌する【にきび用塗り薬】また、肌の代謝をよくする【L-システイン】や、脂質代謝をうながす【ビタミンB2】などを摂取するとよいでしょう。

ストレス、睡眠不足なども悪化因子とされています。
こまめに洗顔することも大切です。
 抜け毛、薄毛、髪のボリュームが足りないなど、毛髪でお悩みの場合、【発毛・育毛剤】(塗り薬)を使います。

効果が出るまでには時間がかかるので、根気強く、継続使用するとよいでしょう。
抜け毛の程度が急激である円形脱毛症など、症状がひどい場合には、早めに医師(皮膚科)の診察を受けましょう。
 【禁煙補助剤】は、たばこの代わりに少量のニコチンを供給することで、段階的に体を慣らし、禁煙時に現れるニコチン離脱症状(イライラ・集中困難・落ち着かないなど)を緩和し、禁煙の継続をサポートします。 肌にはるパッチタイプとガムをかんだ後に、ほおと歯茎の間に置くガムタイプがあります。

ニコチンパッチをはったままニコチンガムをかんだり、喫煙しないでください。ニコチンを過剰にとってしまい、副作用の原因となります。
何よりも、正しい使い方が大切です。しっかり説明を受けてから使用しましょう。