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OTC医薬品産業
グランドデザイン

セルフメディケーションが、人を守り、医療を守る!
〜 健康をKeyに持続可能な社会へ 〜

当協会では、2015年5月18日に10年後のOTC医薬品産業の在るべき姿を、「OTC医薬品産業グランドデザインto 2025」(以下、グランドデザインと略す)として策定し、公表しています。
その後、グランドデザインは、2019年2月20日に、それまでの活動実績と環境変化を捉えて、一度改訂を行なっていますが、このたび、2022年5月16日に、残り3ヵ年を見据えて、2回目の改訂を実施しました。

今回の改訂ポイント、活動成果、今後の進め方は、次の通りです。


1.改訂ポイント

1)Globalで中長期的に影響する3つの環境変化を考慮し、グランドデザインに反映
@ COVID-19 パンデミック
A DX:デジタルトランスフォーメーション
B SDGs:持続可能な開発目標


2)やめること
従来の「OTC医薬品市場予測」は、以下の理由により、今回から掲示しない。
@ 健康をKeyとする持続可能な社会を目指す上で、市場予測を掲げることはそぐわない。
A 市場予測を提示しても、制度変更やパンデミック、紛争など業界団体や企業の努力では カバーできないことが発生する。
B 健康をKeyとする持続可能な社会を目指す環境整備をしていくことで、予測は掲示せずとも、結果的に、産業活性につながり、市場成長につながることを期待。


2.7年間の主な活動成果

@ セルフメディケーション税制の創設と拡大
A 排卵日検査薬のOTC化
B 政府の骨太方針や健康日本21にセルフメディケーション推進が入る
C 厚労省スイッチ評価検討会議に当協会が委員として参画
D セルフメディケーション推進国会議員勉強会の定期開催
E セルフメディケーション医療経済効果論文が行政政策で採用
F ビタミン含有保健剤の効能選択肢拡大
G セルフメディケーション日/週の定例化
H 厚労省にセルフケア・セルフメディケーション推進室が創設  等


3.今後の進め方(次期3ヵ年で重点的に取組む政策課題、及び追加すること)

@ 健康・くすり教育支援
学校教育等で、健康・くすり教育に活用できる教育資材を作成。 今後は、それを使って教育支援が具体的に進められるよう行政や関係方面への働きかけを実施。(オンラインでの教育対応も準備)
A 医師、薬剤師、医薬品登録販売者等、専門家との連携強化
今回のコロナ禍で、医師とのセルフメディケーション連携は必要不可欠と判断。従来からの薬局やドラッグストア等からのOTC医薬品販売と合わせて、医師によるオンライン健康相談等でセルフメディケーション普及啓発と適切なOTC医薬品の勧奨を強化。
B スイッチOTCと検査薬の拡大
スイッチ評価検討会議、内閣府規制改革推進会議、薬食審体外診断薬部会等への働きかけ強化。検査薬では、日本臨床検査薬協会と合同部会&WG再編成し、協働で検査薬OTC化に向けて活動。スイッチ候補成分は、2025年度迄に各社の承認申請がスムーズに進められるよう環境整備。
C セルフメディケーション税制改正で更に普及啓発を強化
今回の対象品目拡大とスマートレシートやオンライン対応による申告手続きの簡素化で活用実績を伸ばし、それに基づき5年後の税制改正で更なる対象範囲拡大を実現。
D 環境保全活動を4つ目の環境整備として追加
これまで各社で取り組んできた環境保全など、SDGs活動について、協会として最大公約数的に取りまとめ、関係団体と共に目標を持って取り組む。
⇒会員企業ごとで全ての達成を求めるものではなく、団体としての総和で達成を目指す。


上記活動を実現していくためには、当協会だけではなく、行政や関係する団体・業界など、さまざまなステイクホルダーと実行計画を作成し、協働して推進していきます。 それと併せて、グランドデザインを画餅としないために、各政策課題の実現に向けた工程表、当協会内の担当組織、行政を中心に想定されるカウンターパートを立案しています。

今回の改訂でグランドデザインに掲げている4つの環境整備実現のために、今後も、生活者を中心に置き、当局との協議ならびに関係団体・業界の皆様との連携を強化してまいります。
引き続き、ご理解とご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。